1「赤ちゃん陛下」とは、フロイトの言った言葉です。

これは、親が子供に対して王様に仕えるように接してしまうこと(過保護)です。子供の方は親を支配していると勘違いしていてしまいます。自分が絶対権者で周囲は奴隷という世界で人間関係が成立しないので、この子はいつも寂しいわけです。自分を認めてくれる他人がいない。人間らしいものに出会ってもすぐに征服してしまうので、自分が相手から打ち負かされて奴隷になるまで止めません。この手の子が大人になったら大変です。そのためにもしつけは人間になるために必要なものです。

2「子どもは生まれながらにして罪人である。」といわれています。

それは3歳くらいのままでの子は平気で虫を殺します。そこには何の感情もないまま殺してしまいます。しかし、年を経ることにより、いろいろな経験や回りからの知識を吸収し、また、しつけを受けて知性や情緒が育まれ人として成長することになります。

3 しつけをきちんとしてから個性を伸ばす。

わが子を伸び伸びと育てをすることはしつけを放棄することではありません。それは単に放任して勝手なことをさせているだけです。しつけは人間になるために親が子に教える、生きていくためのルールなのです。これが中途半端になりますと親も手に負えない子どもになってしまいます。

しつけをきちんとして、そこから個性や創造性が生まれてくるのではないでしょうか。