母の無償の愛を受けた人は、人を信じるようになり、愛されて余裕のある分だけ相手に優しくなれ、性格も明るくおおらかになります。圧倒的な母の愛を受けた人には、基本的には悪人がいないといわれています。逆に、愛を受け過ぎて、甘やかされ、それが時にマイナスになります。過保護や溺愛は他人にそそのかされたり、騙されやすい性格になることも十分ありえます。また、結婚しても愛され過ぎた夫は母親離れの出来ない夫になる可能性が出てきます。

母親の愛をタップリ受けた夫は、妻の愛と母親の愛の違いに戸惑うことになります。
当然のごとく夫婦の愛は無償の愛ではなく、特に男性は母親の愛と妻の愛は異質なものと理解すべきであります。
とかく夫は妻に母親の愛と同じ無償の愛を求めしまうことがあります。この愛の異質性を自覚し、理解しておかないとそれが次第に夫婦間の亀裂となっていくこともあります。母親と違う妻の愛を評価し、満足してゆけるか否かによって包容力ある夫となっていけるか、単なるマザコン夫となるかの分かれ道になります。