本来PTAへの参加は任意でありましたが、そのことを承知して入会していた保護者は多くはないように思います。その一つにPTA会費を学校の諸経費と一緒に集めていたこともありますし、役員の割り振りも決まればなかな辞退しにくい状況にありました。
しかし、加入が任意であっても学校の運営や生徒に対する支援をするためにはPTAはなくてはならない団体であることには変わりはありません。

硬直化してきた組織

時代の変化は、PTA組織の改革を求めているようになってきています。例えば、共働きの世帯が増加していることや母子家庭、父子家庭の増加がPTA役員を引き受けて活動できる余裕がなくなって来てもいます。
中には、役員を引き受けなったことや十分役員の仕事を遂行しなかった場合陰で非難したりといったことがあったりします。

PTAへの参加は任意であることの告知

最近の動きでは、PTAへの加入は任意であることを保護者に告知し、組織の見直しをしようとする動きがあります。
これは本来の組織のありかたに合致したものでスタートの見直しで組織が本来目的としてきたことがやりやすくなるのではないかと思います。当然再スタートによる問題点も山積しています。

今後の活動は組織の再編がカギを握ります

任意加入とすることで、新たな問題が予想されますが、組織をどのように再編するかは、仲良しグループが支配したり、市議会議員等に出馬するために利用するといった過去の反省に立ち、PTAの活動目的を見誤ることなく再編することが必要です。
また、組織に入らない方、役員ができない方等の配慮が求められています。

PTAの組織も解放しよう

PTA活動をPTA役員だけがしないといけない理由はない。そこで既に地域によっては高齢者のボランティアの皆さんや一般のボランティアの方にお手伝いしているところもありますが。もっと広く考え、役員をやっていただくのも良いし、生徒の登校下校の見守り、行事の参加等をお願いすることも十分可能です。

組織を変える良い機会です

長年同じ活動をしている組織はマンネリ化して組織改革が自助努力で出来なくなるのが世の常です。
今回このような問題が出てきたことは大変良い機会です。組織防衛で「加入は任意です」といった告知をすることで加入者が減ってしまう。役員のなり手がいない。活動費をどうするといった狭い範囲での組織改革では問題ばかりが噴出し、まとまらなくなってしまいます。
現在、「開かれた学校運営」、「地域密着型の学校運営」といったことが言われています。PTAも同じことです。むしろPTAが率先して地域の皆さんと学校の運営をサポートすることが、より客観的に学校運営に携わることが出来「開かれた学校運営」に繋がっていくのではないでしょうか。
現在の役員の皆様方は、将来を託した良い組織づくりをしていただくことを期待しています。