絆という字は、親子や夫婦などが家族関係を示すのもとして用いられていますが、その意味は「ほだし」と呼ばれる牛や馬の足にからめられて歩けなくするものであります。そこから転意して「ほだされる」という動詞ができてきて自由を束縛される意味となります。例えば,子が家出しようとしても家族の情に「ほだされて」決心がつかない。つまり家出をしようという人間にとって家族は「絆」となるわけであります。
絆は、家族にとって両面の働きを持っています。結びつきが強すぎると時には、自立の邪魔になりますし、弱すぎると簡単に家を出て行ってしまうことにもなります。簡単な説明ですが、子が自立した後も絆の強い家族は仲良がよく交流がもたれているのではないでしょうか。