男女平等また男女同権を異議を唱えるものではありませんが、しかし、今の社会はこの言葉が一人歩きしているように思います。それは、基本的には男女の性差をどのように認識した上での考えか。役割分担も性差による役割を整理した上ではどのようになるのか。また、中には「女らしさ」や「男らしさ」を否定する意見もあります。その主張が良く分からない人も多いのではないでしょうか。

そんなことを考えている時に作家渡辺淳一氏が著書「夫というもの」に男女の思考の違いを次のような説明をしています。これは男女の思考の違いを分かりやすく説明しているもので、かつ、言い当てていると思いますがいかがでしょうか。

男性・・・狩猟脳

男女平等とか男女同権等男性と女性の立場の平等性を明確にした言葉が今の社会では定着しています。しかし、あまり触れられないのが男女の性差の問題であります。この男女の性差は動かしようの事実の上に成り立っています。
その男女の性差の説明は諸説ありますが、いちばんピッタリ来るのが、男性は狩猟民族的脳で女性が農耕民族的脳という考え方です。これは、大変分かりやすく説得力があるように思います。
まず、男性の狩猟民族的脳について考えて見たいと思います。
男性の特徴的思考はどこから来るのかと言いますと

1 夢見る能力

狩猟をしていると良い日ばかりではありません。男性は今度はどんな猟の仕方をしようか、といろいろ考えます。次の日の狩猟に願望や夢見ているところがあります。これが、男の「夢見る能力」といます。
今では「俺は、将来社長になりたい。」「俺は、ゴルファーになりたい。」といった夢を見る能力につながっているのではないでしょうか。

2 戦略的に考える能力

獲物を見つけてもなかなかとれるものではありません。そこで男性は、どうしたら捕まえるかを考えます。・・これが男が戦略を考える由縁であります。目標を達成するために戦略を考える。戦略は戦術を生み、その積み重ねが整理され計画されます。最近は多くなってきているものの経
営者や経営学者が少ないのはそのせいであります。

*現在は、女性の企業家の方が大勢成功していますし、どこの企業も女性を登用して成功しています。しかし、女性の策謀家は少ない。

3 創意工夫の才があります。

狩には、道具が必要になり、そこで様々な道具が工夫され、改良されてきました。歴史に残る発明は男で女性は少ない。現状打破の意識、つまり、獲物を得るには、今の武器より優れたものはないか。を常にそうゆう気持ちを持っている。
追加・・男性ホルモンのエストロゲンは男を狩に向かわせ、獲物を殺させる攻撃的なホルモンです。ひげが濃くなる。声が低くなる。毛が薄くなる。・・・等々の働きをします。

女性・・・農耕脳

1 物事を現実的に考える

食物を採集するということは、どの季節にどこへ行けば、どんな木の実が手に入るとかいう知識をきちんと持っています。男のように夢をみる必要がないわけです。

2 目先の観察力

採集行動は、食べられる木の実と食べられない木の実をきちんと見分けられる能力が必要でした。また、子育てに当たって採集中に動物に襲われては大変、ですから女性は必要に迫られて、敵か味方かを峻別する能力つまり「目先の観察力」が磨かれてきました。(この能力が男の浮気を瞬時に識別します。)

3 環境に適応する能力

女性は現状の環境にいかに適応し生きていくかを考え、男性のように常に創意工夫をして多くの獲物をとろうとの思考は発達しなかった。
このような能力は何十万年もかけて遺伝子に組み込まれています。
文明の極めて発達した現代に生きていますが、この遺伝子が引き継がれていると思っています(実証は難しいが。)。
 
いずれにせよ「男の脳」と「女の脳」は異なることは認めていただきそれに立脚した同権や平等だと思います。